年長の算数ゲーム12選:身につく力別の簡単ガイド
年長の算数ゲームで育てたい力は4つです。物を1つずつ数えること、決まった数から数え足すこと、どちらが多いか比べること、10までのたし算とひき算です。豆、くつ下、サイコロ、ペットボトルを使った短いゲームが向いています。1回5〜10分、本物の物を動かし、楽しいうちにやめましょう。
ここで紹介するゲームのほとんどは、すでに家にあるもので遊べます。乾燥豆、くつ下、サイコロ、いくつかのおもちゃなどです。お子さんが今がんばっている力を選んで、今日は1つのゲームを数分だけ遊びましょう。残りは今週のために取っておきます。
12個のゲームはすべて、年長(5〜6歳ごろ)向けです。どのゲームにも、身につく力と、やさしい版、むずかしい版をのせています。年齢はあくまで目安です。お子さんが楽しめることと、できることを大切にしてください。
年長の子は、算数で何を学ぶの?
年長の算数は、おもに「数」の学びです。アメリカの共通基礎スタンダードの幼稚園最終学年のはじめにには、ほかの内容より数に多くの学習時間をあてるべきだと書かれています。やさしく言うと、多くの子は1年間、次の4つに取り組みます。
- 物を数える。 物を1つずつさわり、1つに1つの数を言い、最後の数が「いくつ」かを表すと知ること。基準はK.CC.B.4です。
- 数え足す。 1からだけでなく、決まった数から数え始めること(K.CC.A.2)。
- 比べる。 どちらのグループが多いか、少ないか、同じか(K.CC.C.6)。書かれた1から10の数のうち、どちらが大きいか(K.CC.C.7)。
- 10までのたし算とひき算。 物や絵を使って行います(K.OA.A.2)。数を2つに分けること(K.OA.A.3)、ある数と合わせて10になる数を見つけること(K.OA.A.4)、5までのたし算とひき算をすばやくすること(K.OA.A.5)も含みます。これらは演算と代数的思考の基準にあります。
これらはアメリカの基準で、国によって決まりは違います。日本の学校の進み方とは少し違うこともあります。年長で形を学ぶ園も多いですが、このリストは数のゲームに絞っています。
お子さんがもっと小さい場合や、まだ10まで数えるのが不安な場合は、幼児の算数あそびのリストが、もう一段階前から始められます。
数えるゲーム
1. カップとおはじき
身につく力: 決まった数だけ数えて出すこと(K.CC.B.5)。 用意するもの: カップ、乾燥豆かボタンを15こほど、1から10の数字カード(紙でOK)。
数字カードを1枚めくります。その数だけ、豆をカップに入れます。入れるたびに声に出して数えます。そのあと豆を1列に出して、いっしょに数えて確かめましょう。
やさしく: 1から5のカードを使います。むずかしく: カードを2枚めくり、大きいほうの数だけカップに入れます。
2. どこからでもジャンプ
身につく力: 決まった数から数え足すこと(K.CC.A.2)。 用意するもの: 外ならチョーク。または、床に1から20の数字を書いた紙。
はじまりの数を言います。たとえば7。そこから前に3回ジャンプすると、「8、9、10」と聞こえるはずです。どこに着いたか聞いてみましょう。回ごとに、はじまりの数を変えます。
やさしく: いつも2マスだけジャンプします。むずかしく: 10より大きい数から始めます。または「2つもどる」と言って、数をへらします。
3. くつ下を数えよう
身につく力: 1つずつ数えること。最後の数が「いくつ」かを表すと知ること(K.CC.B.4)。 用意するもの: 洗濯物の山から、くつ下を8〜12こ。
くつ下を床にばらばらに置きます。1つに1回さわって、1つに1つの数を言います。最後に「ぜんぶでいくつ?」と聞きます。
そのあと、くつ下をひとかたまりに集めて、もう一度聞きます。また数え直しても大丈夫です。
別の日にもう一度遊びましょう。数え直さずに答えられたら、どうしてわかったのか聞いてみてください。くつ下を動かしても、数は変わりません。
やさしく: くつ下5こを1列に。むずかしく: くつ下12こをばらばらに置き、数えている間は動かさない。
4. ドットをパッと見る
身につく力: 少ない数を、1つずつ数えずにひと目で見ること。 用意するもの: サイコロ1つ、または1から6個の点がかいてあるカード。
サイコロの面を2秒ほど見せて、かくします。お子さんは、見えた点の数を言います。少ない数をひと目で見ることを、サビタイジングといいます。サイコロの点は、数ごとに決まった並び方なので、練習しやすいです。
やさしく: 1、2、3だけを使います。むずかしく: サイコロを1秒だけ見せます。
比べるゲーム
5. ドミノ:多い?同じ?
身につく力: 2つの小さなグループを比べること(K.CC.C.6)。 用意するもの: ドミノ1セット。
ドミノを裏向きに置きます。お子さんは1枚選び、左右どちらの点が多いか、または、同じなら「同じ」と言います。合っていたら、そのドミノがもらえます。ダブルシックスのセットは28枚で、そのうち7枚は左右が同じ数です。つまり、約4枚に1枚が「同じ」です。
やさしく: 片側が4より多いドミノをのぞきます。むずかしく: 大きいほうが、あといくつ多いか聞きます。
6. ひとつかみ対決
身につく力: 組にして、グループを比べること(K.CC.C.6)。 用意するもの: 乾燥パスタを入れたボウル。
あなたとお子さんが、それぞれひとつかみ取ります。2つのひとつかみを、あなたの1こと子どもの1こを組にして、横にならべます。相手がなくて余った人のほうが、多いです。この組にする方法は、大きな数を数えられなくても使えます。
やさしく: ペンネのような大きなパスタを使い、ひとつかみを小さくします。むずかしく: どちらが多いか先に予想してから、数えて確かめます。
7. 数をならべよう
身につく力: 書かれた1から10の数を比べること(K.CC.C.7)。 用意するもの: 1から10の数字カード。
カードをまぜて、1から10の順に1列にならべてもらいます。そのあと、目を閉じてもらい、あなたが2枚を入れかえます。目を開けて、入れかわった2枚を見つけます。理由も言ってもらいましょう。「8は6より大きいから、6の前には来ないよ」。
やさしく: 1から5のカードで。むずかしく: 1枚を裏向きにして、どの数がかくれているか聞きます。
10までのたし算とひき算
8. ペットボトルボウリング
身につく力: 10から取りさること(K.OA.A.2)。 用意するもの: 空のペットボトル10本、やわらかいボール。
ペットボトルを10本ならべます。お子さんがボールをころがし、倒れた数と、まだ立っている数を数えます。文にして言いましょう。「3本たおれたから、7本のこっているね」。数を書くのが好きなら、10 − 3 = 7 と書いてもよいです。
やさしく: 5本で遊びます。むずかしく: 数える前に、何本立っているか予想します。
9. ふってこぼそう
身につく力: 数を2つに分けること(K.OA.A.3)。 用意するもの: 両面が2色のおはじき5こ、または5円玉など5まいのコイン。
おはじきをカップに入れて、ふってこぼします。赤い面と黄色い面を数えます。2と3で、5になります。コインなら、表と裏を数えましょう。
見つけた分け方をメモします。5このおはじきの分け方は、赤2黄3と赤3黄2を別と数えると、全部で6通りです。お子さんは6つとも見つけられるでしょうか。
やさしく: 3こで遊びます。むずかしく: 10こにして、合わせて10になる組み合わせを見つけます。
10. いくつかくれているかな?
身につく力: 10になる数を見つけること(K.OA.A.4)。 用意するもの: 小さなおもちゃ10こ、ボウル。
おもちゃ10こを全部出します。お子さんに目を閉じてもらい、あなたがいくつかをボウルの下にかくします。見えているおもちゃを数えて、いくつかくれているかを考えます。
6こ見えているなら、かくれているのは4こです。6と4で10だからです。ボウルを上げて確かめましょう。
やさしく: おもちゃ5こから始めます。または、10こを10のわく(5こずつ2列)にならべると、あいているところが見えやすくなります。むずかしく: 子どもがおもちゃをかくして、あなたに問題を出し、答えを確かめます。
11. 指でパッとたし算
身につく力: 5までのたし算をすばやくすること(K.OA.A.5)。 用意するもの: 自分の両手。
左右の手で、2本と3本のように、指を少しの間だけ立てて見せます。合計は5以下にします。お子さんは合計を言います。役を交代して、お子さんが問題を作ってもかまいません。
同じような小さい合計を、何度もくり返し使います。ここでは、5までのたし算をすばやくすることが目標です。
やさしく: 片手ずつ見せます。むずかしく: 合計を言って、片方の手をかくします。「ぜんぶで5本。こっちは3本。うしろにかくした手は何本?」
12. おもちゃのお話算数
身につく力: たし算とひき算を、動かして表すこと(K.OA.A.2)。 用意するもの: 動物や車のおもちゃをいくつか。
短いお話をして、おもちゃで動かします。「池にアヒルが4羽います。あと2羽が泳いできました。今、アヒルは何羽?」
つぎは反対に。「アヒルが6羽。1羽が飛んでいきました。のこりは何羽?」おもちゃは、お子さんに動かしてもらいます。つぎのお話も、お子さんに作ってもらいましょう。
やさしく: 合計を5までにします。むずかしく: おもちゃなしでお話をして、お子さんに絵をかいてもらいます。
やってみよう:サイコロで数えるゲーム
この短いゲームは、「ドットをパッと見る」と同じサイコロの点を使います。1つ目のモードでは、サイコロをふって点を数えます。2つ目のモードでは、点が多いほうのサイコロを選ぶか、「おなじ」をタップします。正解するとPipがよろこび、まちがえたときは正しい答えを見せてくれます。
うまくいくゲームの進め方
いくつかの小さな習慣で、どのゲームもうまくいきやすくなります。
- 短くする。 お子さんがゲームに飽きる前に終わりにします。
- 本物の物を使う。 豆、くつ下、おもちゃなら、数をさわって動かせるものにできます。
- 速さではなく、努力をほめる。 「はやいね」より「数え直して確かめたね、いいね」と言いましょう。
- 数を声に出す。 物を1つずつ動かしながら声に出して数えるのが、数えるゲームの中心です。
- ときには子どもに勝たせて、ときには負ける。 どちらも、ほんもののゲームの一部です。
- むずかしいときは、1段階やさしくする。 上のゲームにはどれもやさしい版があります。気にせず使いましょう。
ほかの年齢向けのアイデアもほしいですか? 無料の算数ゲームのリストは3〜10歳までカバーしています。そしてかけ算のガイドは、このゲームのつぎの段階につながります。
アプリの出番
この年齢では、体を使うゲームが先です。算数アプリは、車の中や夕食を作っている間などに、短い練習を足すために使えます。オンラインのゲームを使うなら、広告がなく、1回が短いものを選び、最初の数回はお子さんのそばにいてあげてください。
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保護者からよくある質問
年長さんは、算数でどんなことができればいいですか?
アメリカの基準では、年長の終わりまでに、物を数えて「いくつ」と答える、2つのグループを比べる、1から10の数を比べる、物や指を使って10までのたし算とひき算をする、といったことが期待されています。5までのたし算とひき算は、すばやくできることが多くの学校で目標になります。進み方は子どもによって違います。
5歳におすすめの算数ゲームは?
本物の物を動かすゲームがおすすめです。豆をカップに数えて入れる、ペットボトル10本でボウリングをして倒れなかった数を数える、5つの両面おはじきをふって出た組み合わせを言う、などです。数は10までにして、どの回もできそうと感じられるようにしましょう。
年長の算数ゲームは、1回どのくらいの長さがいいですか?
5〜6歳の多くの子には、5〜10分ほどがおすすめです。飽きる前に終わりにします。週末に長く1回やるより、ほぼ毎日短くやるほうが、夕食やお風呂の前後に入れやすく続けやすいです。
数えられるのに、途中でわからなくなります。どうすればいいですか?
物を1列にならべ、数を言いながら1つずつさわるか動かすようにします。数えた物をカップに入れたり、机の反対側へ動かしたりすると、どれが終わったかがはっきりします。まず5つから始めて、10まで増やしましょう。
たし算は、いつごろから始められますか?
小さなグループを数えて、数え直さずに「いくつ」と言えたら、よいサインです。まず本物の物で始めます。積み木が3つ、あと2つ。ぜんぶでいくつ? 3 + 2 のような式は、物でのたし算が楽になるまで待って大丈夫です。


