3〜5歳の数え方の教え方:3つの段階と、つまずいたときの直し方

数え方は3つのステップで教えます。1つめは、数の言葉をいつも同じ順番で言うこと。2つめは、物にさわったり動かしたりしながら、1つの物に1つの言葉を合わせること。3つめは、最後に言った数が「いくつ」かを表すと見せること。3〜5この本物の物を使って、1日に数分ずつ練習しましょう。

今日は、お子さんが好きな小さな物を3つ選んでみましょう。車、ぶどう、スプーンなど。一列に並べて、数を言いながら1つずつさわり、最後に全部の数を声に出して言います。「いち、に、さん。くるま3だい。」

下のステップは3〜5歳向きですが、年齢はあくまで大まかな目安です。数えられるようになる時期は子どもによってまったく違い、それがふつうです。

数えることの3つの部分とは?

数えることは1つの力に見えますが、子どもは、組み合わさった3つのことを身につける必要があります。

  1. 言葉を順番に。 1、2、3、4と、いつも同じ順番で言うこと。「安定した順序」と呼ばれる考え方で、歌から覚える子が多い部分です。
  2. 1つの物に1つの言葉。 どの物にも、数の言葉をちょうど1つ。飛ばさず、2回も数えません。これが1対1の対応です。
  3. 最後の言葉が「いくつ」。 数え終わりが「5」なら、5こあります。これが基数の考え方です。

アメリカの共通基準(コモン・コア)の幼稚園の数える基準(K.CC.B.4)も、同じ考え方を挙げています。数の名前を決まった順番で言うこと、どの物にも数の名前をちょうど1つ対応させること、最後に言った数の名前が物の数を表すと理解すること。さらに、物の並べ方や数え始める物が変わっても、全部の数は変わらない、とも書かれています。

1つの部分はしっかりしていて、別の部分はまだ不安、ということもあります。だから、数え間違いの直し方は、どの部分に練習が必要かで変わります。

ステップ1:数の言葉を順番に

最初は、唱えることから始める子が多いです。「1、2、3、4、5」が歌のように出てきますが、数がぬけたり入れ替わったりもします。これは唱えて数えること(棒読みの数え)です。

数え歌を歌ったり、指あそびをしたり、階段を上りながら数えたりしましょう。お子さんに向けて言うのではなく、一緒に言います。数がぬけたら、そのまま最初から一緒にもう一度言えば十分です。ときどき、お子さんがいつも止まるところより、少し先まで続けてみましょう。

唱えることは土台ですが、まだ数えることではありません。20まで言える子でも、くま3匹を「1、2、5」と数えることがあります。言葉は、物と結びつける必要があるのです。

ステップ2:1つの物に1つの言葉

次は、1つの言葉を1つの物に合わせます。1回さわって、1つ言う。まずは3この物を一直線に並べて、どこから始まりどこで終わるかをわかりやすくします。手と声がそろって動くように、半分の速さでお手本を見せましょう。

数えた物を、テーブルの反対側へ滑らせると、どれが終わったか二人で見てわかります。3が楽になったら、4や5にしてみましょう。そのあとは、列ではなく、小さくばらばらに置いた山を数えます。こちらのほうが、どこまで数えたか追うのがむずかしくなります。

3歳より小さい子には、1〜3歳の算数あそびにある、さわって言うあそびのほうがやさしい入り口です。

ステップ3:最後の数が「いくつ」

これが大きな考え方、基数です。積み木4つをきちんと数えられた子に「じゃあ、いくつ?」と聞くと、また数え直します。あるいは、数えたことと関係のない数を言います。「いくつ?」が、いま数えたことにまだつながっていないからです。

2〜3歳の子を対象にした有名な一連の実験では、「いくつ?」に最後に数えた数で答えたのは、たいてい年上の子だけでした。指定された数の物を渡すよう頼まれると、年下の子ができたのは1つ、ときには2つまでで、数えて解くことはありませんでした。研究者は、この考え方がわかるのはおよそ3歳半ごろだと結論づけました。

ただし、最後の数をくり返せたことだけでは証明になりません。その後の2〜4歳の研究では、多くの子が、数えることのしくみをまだわからないまま、「いくつ?」に数え終わりの言葉で答えることがわかりました。

もっとよい確かめ方は、研究者が使ったのと同じような「ちょうだい」ゲームです。お子さんの前に小さな物を10こ置いて、「4こちょうだい」と言います。考え方がわかっている子は、4こ数えて取り出して、そこで止まります。わかっていない子は、ただ適当につかむかもしれません。

助けるには、こうします。

  • 数えたら、必ず全部の数を言う。 「いち、に、さん。りんご3こ。」最後の言葉を強く言います。
  • 小さな数で「ちょうだい」をする。 2こ、次に3こ、その次に4こをお願いします。
  • 小さな集まりを、ひと目で名前で呼ぶ。 ある研究では、3〜4歳の子が、数えるきまりを知る前に、「1」から「4」の言葉を小さな集まりと結びつけていました。数えずに少ない量をぱっと見てわかることを、サビタイジングといいます。2足のくつ、3羽のあひる、4つの車輪のように、小さな集まりをよく名前で呼びましょう。

よくある数え間違いは、どう直す?

ここでは、よくある数え間違いを4つ紹介します。どれも、数えることのどの部分に練習が必要かを教えてくれます。

見えること意味すること試すこと
物を数え落とす(車4台を「1、2、3」)1つの物に1つの言葉が、まだ新しい物を並べる。数えた物は横へ動かす
同じ物を2回数える1つの物に1つの言葉が、まだ新しい1回ずつしっかりさわる。左から右へ一列で数える
言葉の順番がくずれる(「1、2、4」)数の言葉が、まだ安定していない数え歌を歌う。何度か一緒に順番を言う
数え方は合っているのに、全部の数が違う、または言わない最後の言葉の考え方が、まだない数えるたびに全部の数を言う。「ちょうだい」をする

「ちがうよ」は言わなくて大丈夫です。一緒にゆっくりもう一度数えて、直し方を見せてから、同じ物をお子さん一人でやらせてみましょう。

やってみよう:Pipの数え間違いを見つけられる?

下のゲームでは、フクロウのPipが、物を声に出して数えます。Pipが正しく数えることもあれば、1つ飛ばしたり、1つを2回数えたり、数をごちゃまぜにしたり、最後に間違った全部の数を言ったりすることもあります。何が起きたかを、お子さんが選びます。

人が数えるのを見ると、自分がチェックされることなく、数え方を確かめられます。それに、Pipの間違いを見つけるのは楽しいものです。まず「5まで」から始めて、最初の数回はお子さんの隣に座りましょう。Pipと一緒に数を言ってみてください。4〜6歳向きです。3歳のお子さんは、一緒に見ながら、声を合わせて数えるだけでも大丈夫です。

Pipの数え間違いを見つけよう

Pipが数えるのを見てね。正しく数えたかな?ちがったら、何がちがったかな?

フクロウのPip

じゅんびしてね。もうすぐPipが数えるよ。

0回中0回

3歳から5歳までの目安

決まったスケジュールはありません。研究と、上の基準からわかる大まかなようすがあるだけです。ステップ3の研究によると、少ない数が先に身につき、最後の数の考え方は3歳半ごろに現れます。

この年齢の上のほうには、コモン・コアに年長の終わりの目安があります。1ずつ、10ずつで100まで数えること、決まった数から先へ数えること、「いくつ?」に答えるために一列なら20こまで、ばらばらなら10こまで数えることを求めています。

お子さんがこのようすからずいぶん離れていても、そのまま遊び続けてください。数えるのは好きなのに、「いくつ?」と聞くとまだ数え直す4歳の子には、数週間の「ちょうだい」ゲームが合っています。お子さんの発達全般について心配があるときは、小児科の先生や、園の先生に相談するのがいちばんです。

年齢別のアイデアは、幼児の算数あそびもご覧ください。

数えたあとは何をする?

物を数えるのが楽になったら、1以外の数から数え足してみましょう。「いま4つ。もう1つあるよ。4……5!」それから、2つの山を比べて、どちらが多いか見ます。

ボードの上でコマを1マスずつ進めるのも、数える練習です。算数ボードゲームの記事で、家での作り方がわかります。5〜6歳には、年長の算数ゲームが、数え足し、比べること、10までのたし算をカバーしています。

この年齢では、本物の物が先です。数えることは、物にさわって動かすことだからです。ほとんどの日に、本物の物を数える数分をおすすめします。まだ楽しいうちにやめましょう。

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保護者からよくある質問

唱えて数えることと、物を数えることは、どう違いますか?

唱えて数えるのは、歌のように数の言葉を順番に言うことです。物を数えるのは、1つの物に1つの言葉を合わせ、最後の言葉が全部の数だとわかることで、「物を数える力」とも呼ばれます。言葉はすらすら言えても、積み木4つを5つと数えることはあります。だから、両方を練習しましょう。

「いくつ?」と聞くと、もう一度数え直すのはなぜですか?

「いくつ?」でまた数え直すのは、たいてい、最後の数が全部の数だという考えがまだつながっていないからです。多くの子が通る段階です。一緒に数えたあと、全部の数をはっきり言いましょう。「いち、に、さん、し。くるま4だい。」そして、しばらくしてから同じ物でもう一度聞いてみます。

何歳で10まで数えられるようになりますか?

決まった年齢はありません。10この物を数えるより先に、10まで言葉を言える子も多いです。はっきりした目安のひとつは、アメリカの共通基準(コモン・コア)で、年長の終わりまでに、ばらばらの物は10こまで、一列に並んだ物は20こまで数えて「いくつ?」に答えることを求めている点です。年齢は大まかな目安と考えてください。

数を飛ばしたり、同じ数をくり返したりしたら、どうすればいいですか?

あそびを止めて直さなくて大丈夫です。同じ物をもう一度、ゆっくり、1つずつさわりながら一緒に数えます。物を一列に並べたり、数えた物を横へ動かしたりすると、どれが終わったか二人で見てわかります。数の言葉の順番がくずれるときは、数え歌をもっと一緒に歌いましょう。

3歳や4歳の数の練習は、どのくらいの長さがいいですか?

短くて十分です。1回数分で、ふだんの生活に混ぜます。階段の段、ボウルのぶどう、箱に戻すおもちゃなど。長く座ってやるより、1日のあいだに小さな数えをいくつかするのがおすすめです。

参考資料

  1. Wynn (1990). Children's understanding of counting. Cognition.
  2. Sarnecka and Carey (2008). How counting represents number: what children must learn and when they learn it. Cognition.
  3. Le Corre and Carey (2007). One, two, three, four, nothing more: an investigation of the conceptual sources of the verbal counting principles. Cognition.
  4. Common Core State Standards: 幼稚園(年長)、数えることと基数

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