幼児の算数あそび15選(2〜5歳):年齢別ガイド

幼児の算数に向いたあそびは、短く(5分ほど)、家にあるものを使い、1回に1つの力を育てます。物を1つずつ数える、数字を知る、量を比べる、形やパターンに気づく、といった力です。

幼児の算数に、ワークブックや特別なおもちゃはいりません。いちばんいいあそびは、5分ほどで終わり、キッチンにあるもので、遊びのように感じられるものです。

ここでは、1〜2歳の子から年長さんまで、年齢別に15個のあそびを紹介します。それぞれ、用意するもの、やること、育つ力を1つずつ書きました。

小さいころの算数が大切な理由

小さいころの算数は、数字の先取りだけではありません。2007年に発表された、6つの長期研究の大規模な分析では、入学時の算数の力が、その後の学業成績をもっともよく予測しました。早い時期の読む力や集中力よりも強い予測でした。データは、約3万6千人の子どもを対象にしています。

だからといって、幼児にドリルが必要なわけではありません。「いくつ?」「どっちが大きい?」「次は何?」という毎日の会話に時間を使うことが、意味のある時間になる、ということです。

年齢ごとの算数のようす

子どもはそれぞれ違います。あそびを選ぶ目安にしてください。子どもが通らなければならないチェックリストではありません。

年齢多くの子が始めること
2〜3歳「もっと」「大きい」などの言葉を使う。数の言葉をいくつか言う(順番はバラバラのことも)。色で仕分けする。
3〜4歳少しの物を1つずつ数える。書かれた数字をいくつか読む。丸、四角、三角の名前を言う。
4〜5歳もっと大きな数を数える。最後に数えた数が「いくつ」かを表すと知っている。グループを比べる。簡単なパターンを続ける。
5〜6歳ずっと先まで数える。アメリカでは、年長の終わりまでに、1ずつ、10ずつで100まで数えることが期待されています。少ない数のたし算やひき算も始める。

2〜3歳(トドラー)向けのあそび

1. 階段を数えよう

  • 用意するもの: 階段。
  • やること: 上がるときも下りるときも、1段ごとに声に出して数えます。できるようになったら、子どもも一緒に。
  • 育つ力: 数の言葉を順番に聞くこと。本当の動きと結びつきます。

2. くつ下の仕分け

  • 用意するもの: 洗ったくつ下の山。
  • やること: 色ごとに山に分けます。それから、ペアを見つけます。
  • 育つ力: 仕分けとマッチング。グループ分けと数えることへの最初の一歩です。

3. 1つはあなた、1つはわたし

  • 用意するもの: おやつやおもちゃをいくつか。
  • やること: 「1つはあなた、1つはわたし」と配ります。最後に「ずるくない? 同じ数かな?」と聞きます。
  • 育つ力: 1対1の対応と、「同じ」という考え方。

4. 大きい・小さい

  • 用意するもの: 大小のペアになるもの:大きいスプーンと小さいスプーン、大きいボールと小さいボール。
  • やること: 「大きいほうをちょうだい」、次に「小さいほうをちょうだい」と頼みます。役割も入れかえます。
  • 育つ力: 大きさの比べ。はかることのはじまり。

3〜4歳向けのあそび

5. 数えてさわる

  • 用意するもの: 小さな物を5〜10こ。
  • やること: 一列に並べます。一緒に、1つずつさわりながら数えます。最後に「いくつ?」と聞きます。
  • 育つ力: 1対1で数える力。小さいころの算数でいちばん大切な力です。
  • できてきたときのようす: 数え落としたり、同じ物を2回数えたりしなくなります。「いくつ?」に、最後に言った数で答えます。

6. 数字さがし

  • 用意するもの: なし(または、数字を書いた付箋を何枚か)。
  • やること: お店、ドア、バスで数字をさがします。または、1〜5の付箋を家のあちこちにかくして、さがしてもらいます。
  • 育つ力: 書かれた数字が読めること。PBS KIDS for Parentsも、毎日の生活の中で数字を見つけるという同じ考えをすすめています。

7. パターンのネックレス

  • 用意するもの: マカロニや大きめのビーズ、ひも。
  • やること: パターンを始めます:赤、青、赤、青。子どもに続けてもらいます。
  • 育つ力: パターンに気づいて、続ける力。
  • むずかしく: 赤、赤、青、赤、赤、青。

8. 形さがしのお散歩

  • 用意するもの: 外か家の中のお散歩。
  • やること: 丸(時計、お皿)、四角(窓、タイル)、三角(屋根、半分に切ったサンドイッチ)をさがします。
  • 育つ力: 形の名前と、身のまわりの形に気づくこと。

9. 塩で数字をなぞる

  • 用意するもの: 塩、小麦粉、または砂を薄く敷いたトレイ。
  • やること: 指で数字を書いて見せます。子どもがなぞり、トレイをゆすって消して、1人でやってみます。
  • 育つ力: 数字の書き方。見るだけでなく、さわって覚えます。

4〜5歳(年中・年長)向けのあそび

10. ふって数える

  • 用意するもの: サイコロ1つ、小さな物の山。
  • やること: サイコロをふって、数を言い、その数だけ物を取ります。5回ふったら、取った物を全部数えます。いちばん多い人の勝ち。
  • 育つ力: 数と量を結びつけること、大きなグループを数えること。
  • むずかしく: サイコロ2つで、たします。

11. 数直線ジャンプ

  • 用意するもの: 外ならチョーク。または、床に0〜10の数字を書いた紙。
  • やること: 数を言って、子どもがそこへジャンプします。次に「あと2つジャンプ。今どこにいる?」
  • 育つ力: 数の順番と、たし算は前に進むことという最初の考え方。

12. あといくつ?

  • 用意するもの: 卵のパック(またはどんな10この入れ物)と、小さな物10こ。
  • やること: パックに物をいくつか入れます。「いっぱいにするには、あといくつ?」と聞きます。
  • 育つ力: 10になる組み合わせと、ひき算のはじまり。

13. スプーンではかる

  • 用意するもの: スプーン、おもちゃや本。
  • やること: 物をスプーンではかります:「この本は、スプーン6本ぶんの長さ」。いちばん長いのはどれ?
  • 育つ力: はかることと、長さの比べ。

14. かんたんなすごろく

  • 用意するもの: 1〜20の数字を書いたマスの列を描いた紙、サイコロ1つ、駒2つ。
  • やること: 順番にサイコロをふって進み、進みながら数字を言います。
  • 育つ力: 数えること、数の順番、どちらの数が大きいかの比べ。このような数字つきのレースゲームには、しっかりした研究があります。

15. お買い物のお手伝い

  • 用意するもの: 買い物。
  • やること: 子どもに頼みます。りんごを4こ袋に入れる、値札の「7」を見つける、バナナとみかんはどちらが多いか確かめる。
  • 育つ力: 目的のある数え方。算数が役に立つと感じられるようになります。

うまくいっているサイン

毎日の進歩は見えません。数週間のうちに、次のサインを探してみましょう。

  • 物を数え落としたり、同じ物を2回数えたりしなくなる。
  • 「いくつ?」に、最後に数えた数で答える。
  • 街やお店で見つけた数字を教えてくれる。
  • 「ずるい」「多い」に気づく。
  • あそびの中で、自分から数え始める。

ゆっくりでも、大丈夫です。あそびは短く、楽しく続けましょう。

この年齢で算数アプリを使うなら

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もっとやりたい様子になったら、トランプやサイコロのアイデアがある無料の算数ゲーム12選をどうぞ。もう少し先には、数えることの続きとして九九の覚え方の記事があります。

保護者からよくある質問

4歳の子は、どんな算数ができるのが目安ですか?

4歳の多くは、少しの物を1つずつ数えられ、書かれた数字をいくつか読め、どちらが多いか言え、簡単な形の名前を言えます。子どもの成長のペースはさまざまなので、テストではなく、大まかな目安として考えてください。

3歳の子に算数を教えるには、どうすればいいですか?

あそびと毎日の生活の中で。階段、おもちゃ、おやつを一緒に数えるとき、1つずつさわりながら数えます。大きい・小さい、多い・少ないを話題にして、外で見かける数字を指さしましょう。

幼児の算数あそびは、どれくらいの長さがいいですか?

ほとんどの幼児には、5分ほどで十分です。子どもがまだ楽しんでいるうちにやめて、別の日にまたやりましょう。

算数は何歳から始めたらいいですか?

子どもは、1〜2歳のころから、あそびを通して算数の考え方を学び始めます。多い・少ない、大きい・小さい、数え歌などです。レッスンはいりません。毎日のあそびや会話で十分です。

声に出して数えられれば、数がわかっているということですか?

少し違います。多くの幼児は、5つの物を正しく数えられるようになる前に、「1、2、3、4、5」と言えます。大切なのは、物と数が1対1で合っていることと、最後に言った数が全部の数だとわかることです。

教材を買う必要はありますか?

いいえ。スプーン、くつ下、積み木、ボタン、おやつ、紙とペンがあれば、このガイドのあそびはすべてできます。

参考資料

  1. ScienceDaily: Early math skills predict later school success (Duncan et al., 2007, Developmental Psychology 43(6))(早期の算数の力は、のちの学校での成功を予測する)
  2. PBS KIDS for Parents: Numbers and counting for 3 year olds(3歳の数と数えること)
  3. Common Core State Standards, Kindergarten Counting and Cardinality(アメリカの共通基礎スタンダード、幼稚園の最終学年)

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